医療機関を受診するとき、クリニックに通院する場合と、病院に通う場合があります。日常生活であまり気にすることはありませんが、クリニックと病院の違いとはどのようなものでしょうか。
クリニックは診療所のことを指します。法律により、病院は20以上の入院施設を持つ医療機関と定められています。20床未満の入院施設、つまり20台未満のベッドがある医療機関は診療所です。このように、クリニックと病院の違いは、ベッドの数が多いか少ないかということになります。
ベッドの数が多い病院はそれだけ規模が大きいということになります。通院する人や入院する人だけではなく、医師や看護師をはじめとする従業員の数も、病院の方が多くなります。設備についても、クリニックよりも病院の方が利用する人が多い分、充実しているケースが多いでしょう。このような理由から、大きい病気は病院、ちょっとした症状はクリニックという感覚が根付いているのかもしれません。実際に、大病院の中には、クリニックによる紹介状がなければ初診を受けることができないというケースが多いです。
他の違いとしては、病院は「病院」と名乗ることができますが、クリニックは名乗ることができません。クリニックは代わりとして、診療所、クリニック、医院、内科、皮膚科など、病院以外の名称を用います。医療機関全体を見てみると、病院の場合は8000強の施設がありますが、クリニックの場合は17万施設以上もあります。つまり、日本にはクリニックが圧倒的に多く、病院は少数派ということが分かります。
現役看護師が立ち上げたサイトの[看護師が教えるクリニックと病院の違い]を見るとさらに理解が深まりました。